常紋信号所〜生田原を走るD51444の牽く貨物列車（1975/3/30）

昭和50年3月30日。常紋信号所を通る蒸気機関車は、この春いっぱいで廃止されるという情報を得て、汽車ファンが大勢訪れていた。この日も小雪が舞う中、何人ものファンが主役の登場を待っていた。既に後補機の9600は引退し、DE10がその役目を引き受けており、残念だったがそれでも、この急勾配を喘ぎながら登るD51は大迫力だった。このD51444は、廣田尚敬さんの「われらの愛するSLたちよ」に掲載されて一躍有名になったカマだった。