室蘭本線 富浦駅 |
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室蘭本線 富浦駅(1975/8/)夕方、室蘭本線の無人駅富浦駅に降りた。貧乏旅行ゆえ、その日は、この小さな駅舎に寝袋を敷いて宿泊するつもりだった。たまたま、同じ列車から降りてきたおばさんが、怪訝そうな顔で「あなた、どこに泊まるの?」と聞いてきたので、その旨説明すると「ここは危険だよ」という。なんでも、最近列車に轢かれた人がいるんだとか。「ええっ!?」と驚いていると、おばさんは、家に泊まりなさいという。おばさんの家は、駅のすぐ前にある「富浦水産」という漁業の会社で、若い社員が何人もいるようだけれど、今、漁に出ていて今日は誰もいないそうなのだ。轢死した話を聞いてビビっていた自分は、お言葉に甘えて社員寮になっている別棟に泊めていただくことになった。翌朝は、初めて食べる生たらこ(焼きたらこしか食べたことがなかった)山盛りのごかな朝ごはんまで出していただいた。いずれ、チャンスがあったらお礼にお邪魔したいと思いつつ、再訪は叶っていない。現在の富浦駅付近。 |